ゾンビを弓で倒せ!! VRゲーム!

2017.12.12 社外活動
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こんにちは。
プランナーの遠藤です。
皆さん、VRに触れたことはありますか?
先日、『JAPAN XR FEST Vol.0』に行ってきました。

VRって何? JAPAN XR FESTってどんなイベント?

XR (Cross Reality) とは
AR(拡張現実) MR(複合現実)VR(仮想現実)等 の先端技術の総称 です。
強引にまとめると、ヘッドマウントディスプレイをつけて何か面白いことをしている作品の展示会です。
会場の様子がこちら。なかなかの熱気です。


そして、実は弊社のプログラマー佐藤も出展しています。


『Archer VS Zombie』
弓でゾンビを倒すミニゲームです!
さっそく遊んでみました。


面白い! もう夢中!
弓の振動がコントローラで再現されていて、本当に撃ってるような気持ちになれます。
こんな感じで迫り来るゾンビを、


弓矢で狙い撃ち! どんどん倒していきます。
けれど、ゾンビが襲ってくる方向は前方だけではありません。
左右、そして何と後ろからも襲ってきます。


ゾンビのうめき声がする方を向くと、すぐ側まで迫ってきてたり…!!!
必死で方向転換をしながらゾンビを狙い、正確に弓矢を放たなければいけません。

次第に登場するゾンビも増え、中には歩くのが速いゾンビもいたりして、
『ワールド・ウォーZかよ!』と突っ込みながら全力でプレイ。
方向転換に必死すぎて手がぶれてます。


いやもう本当に面白い! でも、もう肩が上がらない!
とうとうゾンビに襲われてしまい、ゲームオーバー。
けれど、なかなかのスコアを、たたき出すことができました。


ゾンビのデザインはどこかコミカルなはずなのにめちゃくちゃ怖い。
振り返ると、目前まで迫ってきていたゾンビにびっくりして悲鳴を上げたり、後ずさるプレイヤーも多数。
大人から子どもまで、多くの人が楽しんでいました。

 

開発者インタビュー

イベントの後、こんなに面白い VR のゲームを開発した佐藤さんにインタビューしてみました。

このゲームを思いついた経緯について教えて下さい。

Unity (※1) で VR を使うための SDK (※2) の中に、弓矢を使って風船を壊すゲームがあったのですが、その弓の動作が凄く気持ちよかったんです。なので、これを使おうと。

 

その弓でなぜゾンビという題材を選んだのですか?

とあるゾンビもの海外ドラマで、クロスボウではあるのですが、弓を使ってゾンビを倒しているのを見て、「弓で倒すならゾンビだろ!」と思いつきました。やっぱりゾンビですよね?

 

確かにゾンビ作品は日本でも海外でも人気がありますね。

VR の特色は没入感です。その世界に「本当に入り込んでいる」と錯覚させることができます。そのためホラーとの親和性が高いんですね。普段出来ない怖い体験ができる、映画の世界を体験できる。ソンビ映画のザコキャラって後ろから襲われるケースが多いので、それを表現したかったんです。

 

プレイしてみて、ゾンビがデフォルメされてるのに怖かったです…。

本当はもうちょっと怖いデザインだったのですが、さすがに怖すぎたので今のデザインになりました。それでも怖いですよね。

 

ゲームデザインについても教えて下さい。

現在 VR は「3D酔いをどう防ぐか?」が大きなテーマになっています。このゲームでは UI (※3) 面で工夫しました。具体的には、スコアやコンボ数などを、画面に映っている弓矢の内側に表示しました。例えば画面右上に固定されていると、「ゾンビを見る → 視線を移動して画面右上のスコアを見る → ゾンビを見る」と視線の移動が激しくなります。また没入感が深いぶんだけ、固定された場所を見ると疲れるんですね。このゲームでは、遠くにいるゾンビを見たいので。弓矢の内側に表示すれば、視線を大きく動かすことなく、また疲れることなく、必要な情報を認識することができます。

他に工夫したところはありますか?

このゲームでは前後左右の四方向からゾンビが迫ってきます。見えるのは前だけなので、危機が迫ってきたことをプレイヤーに伝えるため、ゾンビが近づいてくる方向から「グルル…!」というようなうめき声が聞こえるようにしました。左右だけでなく、後ろから迫ってきたら、ちゃんと後ろから聞こえるようになっています。

 

出展した感想を教えて下さい。

Razest では、『八時間耐久作品製作会 』という製作&発表会を行っています。その八耐で作りました。製作自体に大きな問題はなかったのですが、この XR FEST への参加準備が大変でした。設置にばたばたしましたが、大人だけでなく、小さな子どもまで夢中で遊んでくれて嬉しかったです。「Steam で販売して欲しい」なんて言ってくれる人も何人かいて下さって、本当に良い刺激になりました。こういう展示会などがあれば、また参加したいですね。

※1:2D/3D ゲーム開発環境を内蔵したゲームエンジン。VR のゲームも作れちゃうのです。
※2:ソフトウェア開発キット。便利なツールがいっぱいだ!
※3:ユーザーインターフェース。この場合は、ゲームとプレイヤーとの間で情報をやり取りするための接点を言います。

* * * *

この『JAPAN XR FEST Vol.0』では、他にも面白いゲームや様々な体験で遊べる作品がたくさんあり、なかには「黄昏よりも昏きもの~」のように呪文を唱えると魔法が発動する!
という音声認識まで利用した VR ゲームもあって、本当に楽しいイベントでした。

いろんな開発者の方々にもお話を伺いましたが、
「視覚と移動感覚が別だとすぐ酔う」
「ユーザーがVRゲームに慣れる必要がある」
「自動で動くイスなどのデバイスに載ると、
 わずかなイスの動きだけで3D酔いがかなり軽減される」
と、3D酔いをどう回避するかに労力が割かれている印象でした。
今後も VR を含めた XR の可能性を追いかけていきたいと思います。

 

告知

この『Archer VS Zombie』が生まれた『八時間耐久作品制作会』が2018年1月20日に開催されます。
詳細はこちら。
八時間耐久作品制作会 in 大阪 #6

また、過去に開催された八耐の様子はこちら。
「ここはホントにRazestか?」 第二回八時間耐久作品制作会開催!!
第一回八時間耐久作品制作会開催!!

興味のある方、もの凄く気軽な雰囲気でやってますので、ぜひご参加下さい!

 

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