MESSAGE

若者に、葛藤する「自由」を。

『LIBERTY』は、私のなかで10年にわたり構想を温めてきた世界です。私はこの世界を作るにあたって、キャラクターたちの運命を決めることから始めました。結末が決まっているからこそ、「どのように生きて、どのように死ぬべきか」という、それぞれのキャラクターが背負うストーリーは深まっていくと考えたからです。

結果として、『LIBERTY』の世界は、私の頭のなかから飛びだし、ラゼストのメンバーたちを巻きこみながら、その地平線をどんどん広げていくことになります。キャラクターはもちろん、アイテムや魔法の裏にもひとつひとつ、まるで革表紙の分厚い書籍が潜んでいるかのような重厚なバックストーリーが、メンバーたちの手によって創りこまれていきました。

そして私たちは、心のなかで生き生きと動きはじめたキャラクターたちに後押しされるように、まったく新しいタイトルの製作へと踏みきることになったのです。

ラゼストの集大成ともいえる『LIBERTY』がテーマに据えたのは「若者の葛藤」です。プレイヤーがつまづいて怪我をしてしまわないように創るのではなく、手加減のないファンタジーを徹底的に創りたい。「政治」とはなにか、「経済」とはなにか、「軍隊」とはなにか、「戦争」とはなにか。今の時代のメインストリームになっている、いわゆる「ライト」なゲームでは語ることを避けてしまいがちな現実世界の深遠なる問題ともしっかり向きあってほしい。
かつての時代に存在していた歯ごたえのあるファンタジー世界のように、今の時代のプレイヤーたちにも、ちゃんと「葛藤」してほしい。そう、私たちは考えました。なぜなら、「葛藤」は、若者だけに許された「自由(LIBERTY)」だと思うからです。

『LIBERTY』は、私たちラゼストにとっても、経験したことのない新たなチャレンジが待ちうける壮大な旅の始まりです。今のゲーム業界にはそぐわないファンタジーの誕生を、ぜひ楽しみに待っていてください。
そして、私たちと一緒に、きっと人生を一変させてしまうような激しい葛藤のなかを、強く、自由に進んでいきましょう。

プロデューサー/ディレクター/原作
木村 仁